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プノンペンのガルバ店長やっています(した)

東南アジア在留邦人数(国別) 2015年10月外務省発表

カンボジアの在留邦人数は2,492人、対前年比9.8%増[統計]

 

在留届を出していない人が結構いるから、実際の人数はこれより多いんだけど、お客さんに説明するときの参考にはなる。カンボジアの在住者2500人。今のペースで在住者が増えれば一応2年で3000人は超える計算典…それでもたった3000人か。。(タイの20分の1以下)

 

<東南アジア国別在留邦人数(2015年10月1日時点) >

タイ6万7424人(対前年比 +4.9%)
シンガポール3万6963人(対前年比 +2.7%)
マレーシア2万2774人(対前年比 +3.3%)
インドネシア1万8463人(対前年比 +3.2%)
フィリピン1万7021人(対前年比 -9.8%)
ベトナム1万4695人(対前年比+8.5%)
カンボジア2492人(対前年比+9.8%)
ミャンマー1776人(対前年比+33.5%)

 

 

 

 

「筋を通す」ということ

 

「筋を通す」うちの社長がよく使う言葉だが、先日そのことについてある人から指摘を受けた。言われたのはアポイントのとり方について「○○さんに会うときは○○さん(個人or団体)に話を通したほうがいい」といった類のもの。ぼくの脇が甘かったのは事実なのでこれから矯正が必要だが、それはともかく、1年前にButterknifeで食事しただけの自分にそんなことを言ってくれるこの人の存在は有難いなあと思った。

 

曰く、その人自身は積極的に飛び込んでくる人はOK、むしろどちらかといえばそういう”輩”タイプの人間を好む。ただ、世の中にはそういうやり方が通じない人もいるから「筋を通すこと」を覚えて、相手によって使い分けられるようになったほうがいいよ、と話してくれた。身内以外から注意されることは普段あまり無いんだけど、この人の言葉は”善意”だとわかるからすんなり身体に入ってくる。気持ちの良い方。再会できてよかった。

 

「筋を通す」任侠の世界でよく使われる言葉だと思うけど、カンボジアに来てからこの言葉を使う日本人と知り合う機会が増えた。主に経営者の方だが「どうすれば○○さんに筋を通せるか?(これをしても大丈夫か?)」という考えが身体に染み付いている感じがする。在住2000人程度のコミュニティでは噂がすぐに広まるので、これを怠る人が商売で成功するのは難しいからだと思う。

 

筋を通すとは、本音と建前の”建前をきちんとする”ことで、そうすることは自分の身(立場)を守ることにつながるのだと社長に教わった「お前は脇が甘すぎる」とよく言われる。カンボジアにいる日本人はクセの強い人が多い。日本に比べて人間関係が強固だから気に入れば可愛がってもらえるが、もちろんその逆もある。本音ベースを維持しながらも大人の対応(建前)も覚えて、足元をすくわれないようにしなければ。

お客さんとの距離感を考える

誰かと喧嘩したとき、以前よりもかえって相手との距離を縮まることがある。僕自身も何度か経験あるが、日本のある友人はこれを意識的にやっていて、たとえぼ自分にとってのキーマンを見つけたら「(相手の車を)わざとぶつける」と言っていた。ぶつけた瞬間はもちろん相手は怒るのだが、その後の対応(保険の手続き等)をきちんとすれば今までよりも関係を深められるそうだ。

 

実際、その人は人間関係の築き方が満点に近い男だった。女はもちろん、仲間を大切にするから同姓からも慕われる。そんな人と3年近く一緒にいたもんだから、今の僕が「社長の海パンを借りパクしてそのまま寝巻きにしたり」「(身内の人が入れたボトルを)勝手に飲み干したり」「(お客さんの家に)しれっと泊まったりする」のは完全にその人の影響で、好きな人に対して(相手が怒らない程度に)失礼なことをするのが基本。失敗することもあるが「どうすれば相手の懐に入れるか?」を常に考えている。

 

それ自体はいいのだが、最近の課題でお客さんとの距離感のとり方がある。お客さんと仲良くなるまではいいが、仲良くなった後の礼儀(気遣い)を欠いてしまう。その人との関係にあぐらをかいて相手の気持ちを汲み取ることをサボっている。「身近な人ほど誠実に」このことを手を抜かずにきちんとやる。結局はぜんぶ”人の気持ちを考えること”につながると思う。

カンボジアの偽札について

カンボジアに来て最初に驚いたのが、この国では偽札が普通に市場に出回っていて「そのお金が本物かどうか?」を普通の大学生でも見分けられること。注意が必要なのは、悪意の無い人でもどこかで知らずに掴まされた偽札を(偽札と気づかずに)支払いに使うケースがあるので「誰が支払うか?」に関わらず毎回チェックが必要。僕自身はまだ経験ないが、ATMから引き出した100㌦に偽札が混じっていることもあるそうだ。

 

ぼくは来たばかりの頃に偽札の特徴(透かしとか)を教わったおかげで、今のところ偽札を掴まされたことはないけれどそれは100$札に限った話。50$札はノーマークだったのでこれからきちんとチェックしなければいけない。

 

堀川 翔 - 【拡散 超絶に希望】 カンボジア在住の皆さま。 そしてカンボジアという国をよく知らない日本の皆さま。... | Facebook

「だれと働きたいか?(WHO)」で仕事を選択することについて

「誰(WHO)と働きたいか?」で仕事を選ぶのは悪くないことだと今まで思ってたけど、最近になってこの考え方に少しだけ違和感を感じている。「○○さんと一緒に働きたい」って一見聞こえはいいけど、実際はその相手に依存しているだけで、むしろ自立できていない人の甘えであることが多いんじゃないかと。

 

ただこれも一概には言えなくて、たとえば宮崎駿高畑勲と一緒に働くために徳間書店を辞めてジブリを作った鈴木さんみたいに、相手と対等な関係で「こいつとは気が合うから一緒にやりたい」みたいなのはアリだと思う。そうではなくて「○○さんに憧れて、○○さんが好きだから」的な理由で働く人は、その相手に依存してることが多いから上司とか社長が適度に構ってあげないと仕事のモチベーションを保てない。そういう人は関係性が良いときは一生懸命やってくれるが、こっちが忙しくて構えなくなった途端にパファーマンスが落ちたりするので仕事の安定性としてはあまり良くない。

 

僕自身もわりとそうだが、学生のときは好きな先生とそうでない先生でその教科の成績がほぼ決まっていた。本当は先生(WHO)に関係なく淡々と勉強すればいいだけの話だけど、依存傾向の強かったぼくは先生の好き嫌いに思いっきり左右する。で、クメールの人たちもこのタイプが多い気がする。

 

彼らが最初に仕事を選ぶ基準は「職種(周りから見て格好いいか?)」だったり「給料」が主だけど、働き始めてから続くかどうかは”人”次第。上司の人柄が気にいればちゃんとやるし辞めない。「この人のために頑張りたいと思えるかどうか?」が彼らの行動規範にある気がする。それ自体は悪いことではないけれど、マネージャー(orオーナー)が変わった途端大量にスタッフが辞めたり、やる気が極端に変動されるのはリスクが大きい。

 

「○○さんのこと、好きだからがんばります!」みたいに言われるのは、上司としてはうれしいし有難いなけどそこにかまけないような注意は必要だと思う、「(周りは関係なく)自分の仕事を淡々とやります」みたいな人もいた方が組織がうまく回るだろうし。自分になびく人だけを可愛がるんじゃなく、そういう人ほど大切にした方がいいのかもしれない。

日本人とそれ以外のお客さんの対応について

イラク爆弾テロ、130人超死亡

 

>自国民>自国以外の先進国民>途上国民
>同じ人の死でも感情移入には大きな差がある”

(Newspicks DMM亀山会長のコメントより)

 

テロリストは現地人よりも先進国民を狙う。その方が世界に与えるインパクトが大きいから。という意見を聞いたことがあって、最近の東南アジアにおけるテロの動きを見ていると実際にそうなのかもしれないなあと思う。自国民とか先進国民を優遇してしまう気持ちは僕にもある。うちのBARには色んな国のお客さんがいて日本人はむしろ少ないんだけど、それでも日本のお客さんは(あらゆる面で)優遇してしまう。

 

仮に日本のお客さんに向ける意識が「10」だとすれば、その他アジア系(韓国・中国等)が「7」、欧米人が「5」、カンボジア人は「3~4」くらい。言語の問題は多少あるにせよ、差別以外の何者でもない。僕がこういう態度をとっているせいか、お店の女の子たちも日本人のお客さんに”だけ”やたらと愛想を振りまくようになった。こういうとき「スタッフは自分のことを写す鏡なんだなあ」と感じる。

 

「どんなお客さんに対しても平等に接しろ!」とスタッフに言いたい気持ちを抑えて、まずは自分から。

公共料金の支払いについて

公共料金等を支払うときは、ドルじゃなくてリエル(カンボジアの通貨)の方がいい。

 

レートの良い両替所だったら「100ドル=408000リエル(102$)」位になるので(基本は1ドル=4000リエル)、仮に月の電気代が1000ドルの店舗だったらそれだけで1月に20ドル浮く計算。席数の多いお店だったら電気代が2000ドルを越すところもあるだろうからやらない理由はないと思う。こっちではもう少し出せば掃除のおばちゃんを1人雇用できてしまう金額なので。

 

とか、いいつつ。他のお店は当たり前にやってそうだけど。

 

※下の写真はriversideにある両替所。このエリアでは比較的レートの高いお店の写真を載せている。上の数字は「リエル→ドル」、下の数字は「ドル→リエル」に交換するときの為替レート(2016 7/4)

 

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