Prettywoman

プノンペンのガルバ店長やっています(した)

ガールズバーの経営について考えたこと

うちのお客さんのタイプを大きく2分すると「在住者」と「旅行者」。前者は目が肥えているのでお店のサービスだったり女の子に対する評価が厳しくいい加減な仕事をしているとすぐに悪い噂が広まってしまう。それに比べると旅行者は女の子に対して比較的寛容だし、こっちの金銭感覚に慣れていないから客単価が高い。店としては後者のお客さんをどんどん増やしたいんだけど、観光地でもないプノンペンでそれは期待できないから(メインストリートでも旅行者は1日に2.3組程度しか通らない)、結局は在住のお客さんで売上のベースを構築しつつ、旅行客で上乗せするようなイメージがいいと思う。

 

在住者に何度も通ってもらうには、その店にお気に入りの子がいつもいることが必要。「じゃあ可愛い子をとにかく入れればいいじゃん!」となるのだがそれも少し違っていて、苦労して可愛い子を入れても、あんまり可愛いとお客さんにすぐ囲われてしまうし(今日も新人の子が「月1000$やるから仕事辞めろ」と長時間口説かれてた)、可愛い子を執拗に探し求めるのは若いお客さんが多いから客単価が低いという問題もある。接待目的のお客さん向けに何人かは日本人好みの女の子もいた方がいいと思うけど、メインの子達は”キャラが立ってる”とか”一緒に飲んでて面白い子”をたくさん揃えた方がお客さんも楽しめるし、盛り上がればお酒も沢山飲む、ひいては女子同士のトラブルも減ると思う。

 

あと最近大事だなあと思い始めたのは、お店に来てくれたお客さんの目的を考えること。。たとえば接待でうちのお店を選んでくれたお客さんだったら、主賓っぽいに人気の女の子をつかせて、(表情的に)その子でも微妙だなあと思ったら、思い切って他店を紹介することもある。そのときは名刺だけ渡して次につなげる(正直、これが良い対応なのかどうかは分からない。出張・視察で来てる人は”次”が無いことも多いから自分のお店で飲んでもらう努力をした方が良いケースもあると思う)。以前はこれができず、お客さんに「もっと良い子いないの?」と言われたらオドオドしながら「す、すいません・・」みたいな対応しかできなかったが、お客さんの接待の場に同席させてもらい失敗するうちに少しずつ作法を学んだ。(日本式)接待の場合、主賓にさえ気に入った女の子を付けられれば、他のお客さんはある程度どんな子でも大丈夫だと気付けたのも大きい。

 

「お客さんの目的を考える」ってサービス業にとってはごく当たりの前のことだと思うけど、自分は半年以上経ってようやくそのことを考え始めたばかり、これを考え続けることは以前お客さんに聞かれた「あなたのお店は何がNo1なの?」の答えにもつながる気がする。