Prettywoman

プノンペンのガルバ店長やっています(した)

「筋を通す」ということ

 

「筋を通す」うちの社長がよく使う言葉だが、先日そのことについてある人から指摘を受けた。言われたのはアポイントのとり方について「○○さんに会うときは○○さん(個人or団体)に話を通したほうがいい」といった類のもの。ぼくの脇が甘かったのは事実なのでこれから矯正が必要だが、それはともかく、1年前にButterknifeで食事しただけの自分にそんなことを言ってくれるこの人の存在は有難いなあと思った。

 

曰く、その人自身は積極的に飛び込んでくる人はOK、むしろどちらかといえばそういう”輩”タイプの人間を好む。ただ、世の中にはそういうやり方が通じない人もいるから「筋を通すこと」を覚えて、相手によって使い分けられるようになったほうがいいよ、と話してくれた。身内以外から注意されることは普段あまり無いんだけど、この人の言葉は”善意”だとわかるからすんなり身体に入ってくる。気持ちの良い方。再会できてよかった。

 

「筋を通す」任侠の世界でよく使われる言葉だと思うけど、カンボジアに来てからこの言葉を使う日本人と知り合う機会が増えた。主に経営者の方だが「どうすれば○○さんに筋を通せるか?(これをしても大丈夫か?)」という考えが身体に染み付いている感じがする。在住2000人程度のコミュニティでは噂がすぐに広まるので、これを怠る人が商売で成功するのは難しいからだと思う。

 

筋を通すとは、本音と建前の”建前をきちんとする”ことで、そうすることは自分の身(立場)を守ることにつながるのだと社長に教わった「お前は脇が甘すぎる」とよく言われる。カンボジアにいる日本人はクセの強い人が多い。日本に比べて人間関係が強固だから気に入れば可愛がってもらえるが、もちろんその逆もある。本音ベースを維持しながらも大人の対応(建前)も覚えて、足元をすくわれないようにしなければ。