Prettywoman

プノンペンのガルバ店長やっています(した)

「だれと働きたいか?(WHO)」で仕事を選択することについて

「誰(WHO)と働きたいか?」で仕事を選ぶのは悪くないことだと今まで思ってたけど、最近になってこの考え方に少しだけ違和感を感じている。「○○さんと一緒に働きたい」って一見聞こえはいいけど、実際はその相手に依存しているだけで、むしろ自立できていない人の甘えであることが多いんじゃないかと。

 

ただこれも一概には言えなくて、たとえば宮崎駿高畑勲と一緒に働くために徳間書店を辞めてジブリを作った鈴木さんみたいに、相手と対等な関係で「こいつとは気が合うから一緒にやりたい」みたいなのはアリだと思う。そうではなくて「○○さんに憧れて、○○さんが好きだから」的な理由で働く人は、その相手に依存してることが多いから上司とか社長が適度に構ってあげないと仕事のモチベーションを保てない。そういう人は関係性が良いときは一生懸命やってくれるが、こっちが忙しくて構えなくなった途端にパファーマンスが落ちたりするので仕事の安定性としてはあまり良くない。

 

僕自身もわりとそうだが、学生のときは好きな先生とそうでない先生でその教科の成績がほぼ決まっていた。本当は先生(WHO)に関係なく淡々と勉強すればいいだけの話だけど、依存傾向の強かったぼくは先生の好き嫌いに思いっきり左右する。で、クメールの人たちもこのタイプが多い気がする。

 

彼らが最初に仕事を選ぶ基準は「職種(周りから見て格好いいか?)」だったり「給料」が主だけど、働き始めてから続くかどうかは”人”次第。上司の人柄が気にいればちゃんとやるし辞めない。「この人のために頑張りたいと思えるかどうか?」が彼らの行動規範にある気がする。それ自体は悪いことではないけれど、マネージャー(orオーナー)が変わった途端大量にスタッフが辞めたり、やる気が極端に変動されるのはリスクが大きい。

 

「○○さんのこと、好きだからがんばります!」みたいに言われるのは、上司としてはうれしいし有難いなけどそこにかまけないような注意は必要だと思う、「(周りは関係なく)自分の仕事を淡々とやります」みたいな人もいた方が組織がうまく回るだろうし。自分になびく人だけを可愛がるんじゃなく、そういう人ほど大切にした方がいいのかもしれない。

日本人とそれ以外のお客さんの対応について

イラク爆弾テロ、130人超死亡

 

>自国民>自国以外の先進国民>途上国民
>同じ人の死でも感情移入には大きな差がある”

(Newspicks DMM亀山会長のコメントより)

 

テロリストは現地人よりも先進国民を狙う。その方が世界に与えるインパクトが大きいから。という意見を聞いたことがあって、最近の東南アジアにおけるテロの動きを見ていると実際にそうなのかもしれないなあと思う。自国民とか先進国民を優遇してしまう気持ちは僕にもある。うちのBARには色んな国のお客さんがいて日本人はむしろ少ないんだけど、それでも日本のお客さんは(あらゆる面で)優遇してしまう。

 

仮に日本のお客さんに向ける意識が「10」だとすれば、その他アジア系(韓国・中国等)が「7」、欧米人が「5」、カンボジア人は「3~4」くらい。言語の問題は多少あるにせよ、差別以外の何者でもない。僕がこういう態度をとっているせいか、お店の女の子たちも日本人のお客さんに”だけ”やたらと愛想を振りまくようになった。こういうとき「スタッフは自分のことを写す鏡なんだなあ」と感じる。

 

「どんなお客さんに対しても平等に接しろ!」とスタッフに言いたい気持ちを抑えて、まずは自分から。

公共料金の支払いについて

公共料金等を支払うときは、ドルじゃなくてリエル(カンボジアの通貨)の方がいい。

 

レートの良い両替所だったら「100ドル=408000リエル(102$)」位になるので(基本は1ドル=4000リエル)、仮に月の電気代が1000ドルの店舗だったらそれだけで1月に20ドル浮く計算。席数の多いお店だったら電気代が2000ドルを越すところもあるだろうからやらない理由はないと思う。こっちではもう少し出せば掃除のおばちゃんを1人雇用できてしまう金額なので。

 

とか、いいつつ。他のお店は当たり前にやってそうだけど。

 

※下の写真はriversideにある両替所。このエリアでは比較的レートの高いお店の写真を載せている。上の数字は「リエル→ドル」、下の数字は「ドル→リエル」に交換するときの為替レート(2016 7/4)

 

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ノーム・チョムスキー&ジョン・ダワー

www.youtube.com

 

短いインタビューの中に濃いメッセージが詰まっている。

日本の反戦主義が世界から高く評価されている。その誇りを捨てて「普通の国」になろうとする日本を憂いている2人。

 

以下、動画から一部引用。

 

「沖縄の米軍基地は象徴的な存在だと思います。沖縄にある海兵隊の基地は現在の街の中でも移転先の建設予定地でも軍事的な価値はほとんどありません。むしろこの地域におけるアメリカの軍事支配や日本の従属的な地位をあらわすシンボル的な存在です。しかし残念なことに日本政府はそれを捨てることを嫌がっています」(ノーム・チョムスキー)  

 

「私の世代、あなたの世代は…ベトナム戦争の時代に育ったので覚えています。そういう時代に日本が反軍国主義を貫いていたことを…たとえ日本が基地を提供しアメリカの戦争を様々なかたちで支援していたとしてもその反戦の精神は魅力的でした。狂った軍国主義にひた走る世界の中でそれは揺れるろうそくの明かりのようでした」(ジョン・タワー)

「いい候補者がいないから選挙に行かない」という考えについて

「誰も政治を教えてくれなかった」人たちへ(出口治明)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか

 

「いい候補者がいないから選挙に行かない(行く必要が無い)」と主張する有権者に対して、出口さんは「そもそも政治家になりたいやつはろくな人間がいないから、選挙とは消去法(で候補者を選ぶものだ)」というチャーチルの言葉を返している。なるほど選挙は消去法なのかと。

 

 

今日お店に日本人のお客さんが来た。うちはお客さんの前に女の子を並べて好きな子を選んでもらうスタイル(kTV式)なので、割と可愛い子を3.4人並べたのだが最初は中々選んでもらえなかった。そこで待機してる他の女の子たちも呼んで合計10人くらいお客さんの前に並ぶと今度は最初にいた子がすぐに選ばれた。

 

 

そのときふと思った。 あ、これが消去法か、と。

一風堂さんの選挙割について

 
すごくいいと思う。18歳〜20歳ぐらいだと「選挙に行く(行った)ことが友達にバレると恥ずかしい。…でも選挙に関心はある。三宅洋平に投票したい・」みたいな人は必ずいるので(特に男)そういう人たちが選挙に行くための口実(言い訳)を与えられる。
 
投票率だけを考えれば、"モンスト"とかが選挙関連のイベント(投票すればレアキャラGETとか)を打てば投票率は跳ね上がりそうだけど、あんまりやり過ぎると他の国にバカにされるから「替え玉無料」くらいで笑いの余地を残しておくのが大人の対応だと思う。

カンボジアの電気代について

電気代の請求について。6月のお店の電気代が高かったので原因追求のために電力会社へ。

「普段より節約してたのに普段より100$高えよ!」という事情を窓口のおばちゃんに説明したところ慣れた手つきで調査シートなるものを出された。1回5000R、1週間で電気代が高くなった原因を調べてくれるらしい。そのおばちゃん曰くここ2ヶ月くらい猛暑が続いた影響で電気メーターが壊れ、正しいワット数が計上されない店舗が多々あるという。

日本人の感覚からすれば「なんじゃそりゃ?てか言えよ!」という話だがカンボジアでは普通にある。一般家庭(テラの家)でもたまに高い電気代を請求されてその都度電気会社に行って闘うそうだ。平均月収約2万円の国で電気代が30~50$も高く取られるのはたまったもんじゃないだろう。(上記の理由で)先月は特に多かったらしく、今日行った電気会社でも「電気代が高えよ!」という理由で窓口に来ている人が結構いた。

上記以外にも、電気代を高く取られるケースがある。こっちで4年ほど飲み屋を経営してる人(Aさん)に教えてもらったのは「電気代の請求書の名義」「配電盤の容量(ワット数の設定)」の2つがポイント。Aさんは約1年前に店舗を移転したのだが、上記をクリアしたら電気代が今までの約半額になったとのこと。

前者の請求書について。外国人の名義だと使用ワット数を水増し請求される可能性があるので、カンボジア人の名義で登録した方が無難だということ。ここでやっかいなのは、既に自分がやっているお店が外国人価格の電気代を設定されている場合、店舗をそのままで名義だけ現地人に変更しても電気代は変わらない可能性が高い。※この場合、店舗を移転する以外の対処法はAさんでもわからないとのこと。

後者について。配電盤の容量(ワット数)を高く設定すると電気代がかさむので必要なワット数を計算してその範囲で収まるように設定する。店舗の内装工事をローカルの業者に頼むと「ワット数が足りないから」と言って配電盤の設定を変える(高くする)ように提案されることがあるそうだが、工事費用+電気代がかさむだけなので、必要無ければ断ったほうがいい。

こんなことは誰も教えてくれないから、日系の飲食店なんかでも外国人価格で電気代(+ごみ代)を請求されているところは多いと思う。ただでさえ電気代の高いカンボジアでさらに水増し請求されたら商売を続けていくのは難しい。こっちで仮に電気代が200$下がればスタッフを1人雇えてしまうのだから、請求書の名義変更は店舗を移転しなくても解決できる方法をみつけたい。